2010年4月20日火曜日

寺山修司『さらば箱舟』を観る

TSUTAYAで借りていた『さらば箱舟』を友人と観る。寺山修司独特の色彩感覚や幻想的な雰囲気、よく分からない映像群を楽しんだが、途中で2回ぐらい寝た。内容としては、架空の幻想的な村にて、タブーを犯していとこ同士で結婚した夫婦が村八分にあっていて、妻には貞操帯がついてて、夫は「フニャマラ野郎!」と罵られているという設定のようだ。謎の土着宗教的な踊りや見世物小屋のシーン、やたら美少女な高橋ひとみなど見所はたくさんあった。『田園に死す』でも見世物小屋の場面はあったが、最近はあのような見世物小屋はさっぱりないので、とても魅力的に見える。蜘蛛男とか蛇女とか。作中のJ・Aシーザーの挿入音楽はやはりとてもよかった。どうも、ノーベル賞取ったガルシア・マルケスの『百年の孤独』を勝手に映画化した作品のようだが、『百年の孤独』は未読なので、今度読むことにしよう。1982年製作の映画なので、この映画を撮った後に寺山修司は亡くなっている。『トマトケチャップ皇帝』や『ローラ』とか短い実験的な映画が見てみたいなぁ。

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