2010年6月20日日曜日

天橋立



 天橋立に行こうと家を出たが結局天橋立に辿り着くことが出来ず、雨が降ってきたのでそのまま帰ってきた日の話。天橋立なんてgoogle先生に尋ねればすぐ見られるから別に休みの日に見に行く必要はない。休みの日はgoogle先生に尋ねても中々見ることのできないようなものを攻めるべきなのだ。決して天橋立の駐車場が有料だったために、それを払うのが嫌で嫌でたまらなかったわけではない。
 どうやら辺鄙な漁村に迷い込んだようだ。つげ義春の世界で不条理な雰囲気に包まれているいい漁村である。乳母車っぽい例のあの車を押した婆さんが車道の真ん中を歩いていたり、ノーヘルのじいさんが緩んだ顔でカブを走らせていたりと良い塩梅の村だ。そこの海は澄んだ青色で真に綺麗な日本三景の付近であることに相応しいことは決してなく、ゴミが散乱しており大量のフナムシが歓迎してくれるようなところであった。
曇天の下、砂浜でのんびりコーヒーを飲んでたらさっきまでなかったはずの砂山が突然現れた!


みたいなオカルトな言い伝えがあってもおかしくないような趣はあった。

 田舎の風物詩「AV自販機」を発見。横に立っている木の電柱がいい雰囲気を出している。海の近くだし、てっきり、海女さんシリーズや漁村のおばさんシリーズがあるものだと覗いてみたらごく普通のトレンディなAVしかなかった。つまらん。ゴミ箱にはパッケージのみが捨てられていた。
 雨が降り出したので山道を通って帰ることにする。

 真ん中の奥に見える白い靄はエクトプラズムかヘビースモーカーが吐いた煙草の煙である。

 せっかく宮津まで行ったのに天橋立に行けなかったなぁと多少の後悔も感じながら運転していると山中に橋を見つけた。おぉ、これが昔から日本人に親しまれている天橋立であろう。

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