2010年6月27日日曜日

これが余部鉄橋

 余部鉄橋マニアには堪らない余部鉄橋にも行ってきた。8月に現在の橋梁は取り壊され、新しくコンクリートの橋梁になるということで見納めである。




 もうすでにコンクリートの侵食が始まっていた。


 どぅっどぅっどぅどぅどぅっどぅっどぅどぅどぅっどぅっどぅーどぅっどぅっ♪
完全に気分は『スタンド・バイ・ミー』だ。自分の役はゴーディは無理でもクリスぐらいが良い。テディは勘弁だ。死体でも見つけたい気分。

 こいつは可愛いやつだ。人に慣れてやがる。

2010年6月26日土曜日

これが日本海

 週末はテリトリーを広げるに限る。今日は、友人と山陰をとりあえず走ってみようということで出掛けた。
178号線をひたすら走って日本海を目指していると香美町というこれまたつげ義春の世界の漁村に辿り着く。本日は曇天なりということで日本海のどんよりとした鈍色の落ちてきそうな空と、諸星大二郎の漫画なら妖怪のひとつやふたつは出てきそうな海を楽しむ。晴天であれば本当に綺麗な所だと思うが、こんな天気じゃ殺人事件が起きても良さそうな所であった。

 ここのトイレの中はまさに廃墟そのもの。立ちションや野グソのほうがよっぽど環境が良いと思えるような混沌としたトイレであった。
 This is THE 漁村. 日本で一番焼酎の消費が多そうな土地である。荒くれ者たちが集うであろう建物も散見できる。

 こんなところに小さな鳥居が!小さい神々にとってはこういう鳥居も必要なのだ。ちと安っぽいが。

 恐怖すら感じる襲いかかるような鈍色の空と海。憂鬱な気分になれる。


「明智先生!ここで死体が発見されたのです。」そういうところ。かなり危険。

 ここで人魚が誘惑してきたら多分海の中に入るほど綺麗な所だった。

 
 こういう自分のテリトリー外の村に来たら「ここでは、土着的な風習が今なお残っているのか・・・。」と妄想を巡らせてしまう。

2010年6月20日日曜日

天橋立



 天橋立に行こうと家を出たが結局天橋立に辿り着くことが出来ず、雨が降ってきたのでそのまま帰ってきた日の話。天橋立なんてgoogle先生に尋ねればすぐ見られるから別に休みの日に見に行く必要はない。休みの日はgoogle先生に尋ねても中々見ることのできないようなものを攻めるべきなのだ。決して天橋立の駐車場が有料だったために、それを払うのが嫌で嫌でたまらなかったわけではない。
 どうやら辺鄙な漁村に迷い込んだようだ。つげ義春の世界で不条理な雰囲気に包まれているいい漁村である。乳母車っぽい例のあの車を押した婆さんが車道の真ん中を歩いていたり、ノーヘルのじいさんが緩んだ顔でカブを走らせていたりと良い塩梅の村だ。そこの海は澄んだ青色で真に綺麗な日本三景の付近であることに相応しいことは決してなく、ゴミが散乱しており大量のフナムシが歓迎してくれるようなところであった。
曇天の下、砂浜でのんびりコーヒーを飲んでたらさっきまでなかったはずの砂山が突然現れた!


みたいなオカルトな言い伝えがあってもおかしくないような趣はあった。

 田舎の風物詩「AV自販機」を発見。横に立っている木の電柱がいい雰囲気を出している。海の近くだし、てっきり、海女さんシリーズや漁村のおばさんシリーズがあるものだと覗いてみたらごく普通のトレンディなAVしかなかった。つまらん。ゴミ箱にはパッケージのみが捨てられていた。
 雨が降り出したので山道を通って帰ることにする。

 真ん中の奥に見える白い靄はエクトプラズムかヘビースモーカーが吐いた煙草の煙である。

 せっかく宮津まで行ったのに天橋立に行けなかったなぁと多少の後悔も感じながら運転していると山中に橋を見つけた。おぉ、これが昔から日本人に親しまれている天橋立であろう。